K藤さんの 1940 ZEPHYR 3W COUPE
カスタムや仕上げの作業を進めており
内装を固定するタッカーベースの交換を終え

吊り天井方式の内装を取り付ける
ヘッドライナーボウの加工へ
天井の生地を吊って固定するため

金属の骨材を天井生地に通して
骨材をボディに固定して張りますが
以前、アメリカでチョップトップした時に

骨材の加工をせずに、天井を作ってあり
それだとルーフにあっていないので、
天井はシワシワの、ヨレヨレだったので

あらためてK藤さんの希望のラインで
チョップトップし直した形状に合せて
骨材も形が合うように加工していきます

骨材は合計４箇所に組み込みますが
どれも専用設計になっており、形状
長さ、固定部分の形状も異なり

まずは錆びや汚れを落としたら
それぞれの位置ごとにレーザーで
位置や通りを確認しながら

オリジナルの骨材の曲がり具合では
ルーフの形状にぴったり合わないので
どんな長さ、どんなアールにすれば

ぴったり合って、綺麗に天井を
張れるか検証を進めていき
オリジナルでは長過ぎる部分は

両端部分はボディに連結するところが
幅が広くなっているので
その部分は利用しながら短くするので

真ん中の部分をダルマ落としのように
不要な長さ分を切り詰めて溶接し
骨材の断面は、曲がらないように


凸型にして強度を出しているので
途中を切り詰めた部分も、凸型に
突き合わせて溶接していき


弓なり具合も、天井の形状に合わせて
ぴったりになるよう曲げていき
溶接跡や炙って曲げた跡を綺麗にしたら

実際に取り付けて確認していき
４本、それぞれの場所に合わせた
形状、長さへの加工が完了


このヘッドライナーボウがないと
内装を綺麗に仕上げる際に
内装屋さんは天井を張れないので


あとで内装屋さんが困らないように
きちんと合う形状に加工しておき
次はワイパーの取り付けに進みます