1940 LINCOLN ZEPHYR

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1940 LINCOLN ZEPHYR

 K藤さんの 1940 ZEPHYR 3W COUPE
ボディ周りの手直しが必要な部分の
作業を進めていまして
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ボンネットのヒンジの修理へ
ボディの塗装をする際、現在は黒く
塗られているボンネットヒンジは
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ボディと同色で塗るか、クロームして
仕上げていきますが
ヒンジのアーム部分は、複数の板を
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重ね合せて強度を出している構造で
塗装するにも、メッキするにも
板どうしの隙間の中の部分は
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綺麗に下処理も仕上げも出来ないのと
板が曲がってしまっているところもあり
分解して修理していくことに
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ヒンジスプリングが引っ掛かる部分は
スプリングが製造から85年も経過して
金属疲労で伸びてきていたり
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引っ掛かりの溝も浅いので
ヒンジが動くと、スプリングが
溝から脱落してしまうので
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脱落の対策も必要のようです
ヒンジは分解を進めていくるので
スプリングを外そうとしたら
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引っ掛ける返しの部分でポキっと
スプリングが折れてしまい、、、
スプリングはバネ専用の鋼材なので
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溶接すると、溶接の熱が加わって
普通の鉄になってしまい
引っ張って伸ばすと戻らなくなったり
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溶接したときの熱で硬くなるので
折れやすくなってしまうので
バネを溶接して直せないので
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今は折れてませんが、他の3本の
スプリングも同様に経年劣化してて
新しいバネに交換が必要のようです
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加締めてあったヒンジの連結部分は
加締めを壊して分解していき
板どうしの隙間に入っている
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カラーも摘出して、計測しまして
ヒンジのベース部分の何個かに
曲がりや歪みがあったので
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そのままではファイヤーウォールに
取り付けた時に座りが悪いので
鈑金して真っ直ぐに戻していき
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アーム部分の板にも曲がりがあり
そちらも真っ直ぐに戻していき
ヒンジは古い塗装を剥がして確認すると
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傷や巣穴がある部分があり、
そのままメッキすると、傷や巣穴も
あるまま、メッキが掛かってしまうので
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せっかくのリクロームも、それでは
綺麗に仕上がらず台無しなので
傷や巣穴を溶接で埋めたあと
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溶接跡を綺麗に整えていきまして
左右のヒンジの分解と、曲がりや
歪みの修正を終えたら
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板はメッキ屋さんに預けてメッキ加工へ
加締めて連結してあった、加締めピンや
隙間に入っているカラーなどは
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フィットでステンレスを削り出して
新しいものを作ることにして
連結ピン兼、スプリングを引っ掛ける
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固定部分のパーツは、切断しないと
外せない構造だったので
分解時に壊したので再生が困難で
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脱落防止で溝を深くしたものを
削り出しで作っていくので設計し
折れてしまったスプリングは
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2本掛け構造で、他の車の物より小さく
リプロ品や流用できそうな他車品もなく、
85年モノの金属疲労済みの中古を探して
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使うのも不本意なので、同じサイズで
新しく作ってくれるバネ屋さんを
探していきたいと思います

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