K藤さんの 1940 ZEPHYR 3W COUPE
カスタムや仕上げの作業を進めており
フロントガラスを取り付ける周辺にある

腐食の再生作業を進めてまして
フロントガラスの周りのモールが付く
サッシの耳部分は腐食して

ボロボロにあっている部分があるのと
室内側も錆びて穴が貫通しており
強度面の再生と、雨漏り対策のため

それらを新しく作り直していきます
腐食してボロボロの耳部分は摘出し
新しい鉄板で作った耳部分は

内側のパネルと外側のパネルを
貼り合わせてスポット溶接してある
オリジナルの構造を忠実に再現し

２枚の耳を貼り合わせることで
強度もしっかり再生しつつ
耳部分の通りが出ていなかったので　

平らなフロントガラスを取り付けると
モールが付く耳部分との隙間が
均一でなかったので


実際にガラスやモールを取り付けると
隙間が出来るところが出来てしまい
建付けが悪く見えてしまうので

腐食した耳部分を再生しがてら
耳部分はガラスのテンプレートを
組んで隙間が均一になるように　

確認しながら修正していきまして
運転席側よりも助手席側の方が
通りが合っていない部分が多く

耳部分は摘出した部分以外も
全体的に切断して、良い位置に
直していくという作業を行い

耳部分の再生と位置の修正を終えたら
続いて、室内側の腐食跡の再生へ
腐食して穴が開いている周辺を摘出し

そこを埋め戻すパネルを新しい鉄板で
製作して、埋め戻していきまして
以前、アメリカでチョップトップしてあったのを　

オーナーのK藤さんの理想のラインに　
チョップトップし直す作業を行った際
Aピラーも切って作り直しましたが

切った部分を溶接で繋ぎ直す際に
溶接の熱で歪みが出るので
それを均して整える作業をしたくても

Aピラーは袋状になっていて、裏側が
閉じられていてアクセス出来ないので
Aピラーの裏側に当て石のドリーを入れる

スペースを作る開口を設けて作業したので
今回、窓周りの修復作業を行うのに合わせ
不要になった開口も埋戻しとなりまして

穴の形とピッタリに作ったパネルを
溶接して埋め戻していき
仮点けを終えたら、このあと本溶接を進め

モールが付く耳部分と、室内側の
腐食穴の再生、鈑金用の開口の
埋戻し作業が完了です