1957 トヨペット RSD ” 初代クラウン ”
THE CROWNに展示する車両の
レストア作業に携わらせていただき
モールデイングやメッキの装飾品の
再生を担当させて頂きまして
前後のバンパーの再生の様子を少々
以前に再メッキしてあるバンパーですが
バンパーに曲がりや凹みがあったり
錆びて腐食して出来たクレーターのような
巣穴も全体に無数にある状態のまま
それらを修復せずに再メッキしてあり
表面のメッキ層こそ、綺麗になっても
バンパーの形は曲がったままで
巣穴もあるまま、光っただけという
仕上がりの状態だったので
クルマの塗装や内装をレストアして
綺麗に仕上げていくので
バンパーがこの状態では使えないとの事で
前後のバンパーは、曲がりや傷を直して
腐食してできた穴も綺麗に埋めて
新品同様の状態に再生していくことに
バンパーにメッキ層が残っていると
正確な鈑金や溶接ができないので
まずはメッキ屋さんに持ち込んで
メッキを溶かす酸の槽につけて、
メッキの層を剥がしてもらったら
素材の鉄だけの状態にしまして
曲がっている部分、凹んでいる部分、
歪んでいる部分を洗い出して
本来の形状に修理していきまして
凹んでいる部分は、炙って柔らかくして
裏から叩き出していき
曲がって表側に出っ張っている部分は
表側から叩いて、均していき
曲がったときに引っ張られて
伸びてしまっている部分は
本来の面積より伸びてしまっているので
表や裏から叩いても、伸びた面積分は
余って平らにならないので
絞って面積を縮めて行く方法で
本来の形状に修正していきまして
直しては平らな定規を当ててみて
綺麗に面や通りが出てるか確認しながら
長いバンパーの曲がりや凹みなど
変型をひとつひとつ直していき、
修理する際に、鈑金ハンマーで叩いて
直した部分に出来た打痕は
再メッキすると、打痕の上にメッキが乗って
ゆらゆらとして見える、”ゆらぎ”が出てしまので
修理した部分を含め、バンパー全体の
表面をサンディングして均していき
鈑金ハンマーの打痕跡を消していきまして
サンディングしてバンパーの表面が
綺麗になると、光に透かして見ると
凹みや歪みが残っていると
写り込んで見えてくるので
修理が必要な部分が残ってないか
何度も確認しながら作業を進めまして
塗装と違って、メッキを掛けるものは
パテを使って仕上げられないので
表面の最終仕上げが、そのままメッキの
仕上がりとなって出来上がるので
いかにメッキ前の段階で綺麗に
仕上げていけるかが重要なので
熟練の鈑金技術が必要です
それらのスキルが無いと、傷や凹み、
腐食した穴があっても、修復することが
出来ずに、そのままの形状に
メッキが乗って仕上がってくる事になります
リアバンパーのコーナーの部分には、
割れたのか、欠けている部分もあり
ここも本来の形状に再生しておかないと
欠けた形状のまま、新しいメッキが乗って
仕上がってしまうので
事前に欠けた部分を再生しておきます
欠けている部分の周辺は、腐食したのか
鉄板の肉厚も薄くなっているので
溶接しようとすると、熱に耐えられず
溶けて無くならないように注意しながら
欠けた部分を溶接で肉盛りしていき
鉄の部分を再生していきまして
周辺の鉄板が薄くなっている部分も
本来の厚みと同じように再生するため
肉盛りしていき、溶接の跡を仕上げて
バンパーの欠けていた部分と、
厚みが薄くなっていた部分の
再生が完了となりまして
リアバンパーをメッキ屋さんに再メッキを
依頼する前の処理が完了
次はフロントバンパーの修理を進めます
































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