1957 トヨペット RSD ” 初代クラウン ”
THE CROWNに展示する車両の
レストア作業に携わらせていただき
モールやメッキパーツの再生と
クルマを預かって、実際に取り付けて
フィッティングも終えまして
最後の難関、ホイールキャップの再生へ
純正のホイールキャップが残っていますが
腐食による、錆びの進行がひどく
錆びて薄くなって、穴が沢山開いており
溶接で肉盛りして埋めたいけど
錆びて板厚がペラペラに薄くなっていて
溶接の熱に耐えられそうにないのと
傷や凹みだらけで、マーク部分の
凹凸も消えかけていますが
錆びて板厚がなくなり、鈑金に耐えられる
強度も残っていないと思われ
今はシルバーに塗装されていますが
今回のレストアプロジェクトに伴い
本来のメッキ仕上げにとの要望で
メッキ屋さんで古いメッキや錆びを落とす
酸の槽に漬けたときに、
今はナントか穴が開いていない所も
酸で溶けて、ボロボロになるはずなので
純正のホイールキャップを直すのは
不可能という事になりまして
では、新品や状態の良いキャップを
入手しようと探していましたが見つからず
THE CROWNがOPENするまでに
見つかるあても望みも無いので
残された方法は、そっくりに複製する
しかないということになりまして
純正のホイールキャップの構造から
どうすれば、同じように作れるか相談し
ホイールキャップは表側の部分と
ホイールにハマる部分で構成され
金型を作って、プレス成型してありますが
同じように金型から作ると、金型代で
数百万円掛かってしまうので、却下
そこで、知り合いのヘラ絞り職人さんに
相談し、現物を見てもらったら
木型を作って、それを使って1枚の鉄板から
手作業でヘラ絞りで作れそうだとのことで
4枚、キャップを作ってもらいまして
キャップの中央にあるエンブレム部分は
残っている純正ホイールキャップが4枚
どれもボコボコで、正確な寸法がとれず
原寸から、恐らくこの寸法だろうという数値で
データを作ってもらい、そのデータを基に
出っ張る厚みと同じ厚みの鉄板を
レーザー切断器で、エンブレムのカタチを
正確に4枚、切り出してもらいまして
エンブレム型の鉄板は、平らな鉄板なので
ホイールキャップの丸みに馴染むよう
アーチ状に鈑金して合わせていき
ホイールキャップの中心に溶接しますが
溶接の熱でキャップが歪まないように
ホイールキャップの中心に穴を開け
応力の逃げを作ってから溶接していき
溶接したのが解らないように溶接跡を
綺麗に仕上げて、表面を磨いたら
複製のキャップが完成となりまして
このあと、メッキ屋さんに預けて
メッキしてもらいますが、その前に
ヘラ絞りでキャップを作ってもらう際、
純正のキャップの現物は4枚どれも
ボコボコで、正確な寸法が測れず
作ってもらいたい正確な寸法が解らず
一番原型が残っているキャップから
恐らく、この寸法という数値で作ったのと
ヘラ絞り職人さんの手の感覚で、
手作業で作っていくので
4枚がぴったり同じ寸法にはならず
各部が少しづつ、製造誤差が出るので
完成したホイールキャップを、実際に
純正ホイールに付けてみると
ハマり具合に個体差が出てしまうので
ホイール側に付いている、こけしのような
形のホイールキャップの固定ピンを
それぞれのホイールキャップの寸法に
ぴったり合うように作り直すことに
キャップを正確に計測したら、固定ピンの
直径や、引っ掛かる部分の奥行きを
キャップに合わせて、旋盤で削り出し
純正はホイールに加締めてある構造を
ボルト止めで取り付け出来る構造で製作
作り直した固定ピンを純正ホイールに
取り付けし、複製したホイールキャップが
良いテンションでハマることを確認したら
ホイールキャップをメッキしてもらい
本物そっくりのホイールキャップの製作と
キャップに合わせた固定ピンの製作が完了
これにて、トヨタさんからの依頼を頂いた
フィットの全ての作業が完了となりまして
あとは、トヨタさんでレストアプロジェクトが
順調に進んで、無事に終わるのを
サポートしながら、祈るばかりです





























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