S原さんの ” 1937 LINCOLN ZEPHYR ”
3Wクーペのプロジェクトがスタートし

アメリカのロードスターショップ車に車を持ち込み
ゼファーのボディに合わせてフレームを製作し

使用するLS3エンジンと4L65Eオートマの搭載、
それに合わせたフロアの製作までを終えて
日本に持ってきたので、続きを進めていきます

ボディは超希少なオリジナルの3Wクーペですが
90年も前の個体なので、ボディの鉄は
腐食が進んでしまっている部分も多く

それでも、オリジナルの3Wクーペとなると
代わりになる個体もまず見つからないので

良い37ゼファーを作ろうとすると、この個体を
何とか修復していくしかありませんので

ボディはアメリカのメタルユニオン社が
70年間、納屋で寝ていたボディの状態が良い
ゼファーを購入して、それを基に型をおこして

ボディパネルを作ってもらったので
それに張り替えていく工程から着手。

まずは車を作業場に入れたらリフトアップし
車の下にH鋼で組んだ定盤を入れまして

この先、ボディの張り替えやシャシーの
セットアップを進めていきますが

工場の床はコンクリートで平らになってますが
完全な均一の平らではないので

ミリ単位で高いところや低いところがあり
その床を基準に作業を進めていくと

床なりに車に数ミリ単位の誤差が出てしまい
ボディの建て付けやアライメントに影響します

そこで車を載せても荷重に耐える強度のH鋼を
シャシーを載せられる形状に組んで溶接し

上面は完全な平らに仕上げた定盤を用意して
その上に車をセットし固定することで

作業中は常に完全な平らの上にある状態になるので
計測や基準に狂いが生じなくしていきます

実際に使用するエンジンとオートマは一旦降ろし
同じ形状、寸法のモックに積み替えたら

定盤の上にシャシーを仮載せし、定盤とシャシーは
前後左右の要所要所で溶接して固定していき

作業中に人が乗って荷重が掛かったり、ハンマーで
叩いたりして衝撃を与えたり、地震が来てもズレたり
動いてしまうことが無いように固定しておき

定盤にフレームを固定したら、ボディマウントを
切り離して、ボディオフしていきまして

まずはシャシーに対して、ボディがきちんと
中心に載っているかレーザーで計測していき

ここがずれていると、運転席のハンドルや
ペダル類の位置もよってしまったり

フェンダーとタイヤの隙間が左右で
違ってしまうので、よく確認していき

車の下から計測していくと、製作したフロアは
シャシーに対してセンターが出ているのを確認

続いて、車のセンター位置の基準点とボディや
ルーフの位置関係を計測してみると

ルーフ部分では、前側が10mm程度、後ろは
20mm程度、左側に寄っていることが判明し
ドアの開口部分は2~3ミリの左右差でして

これは床は中心が合っていますが、上に行くに従って
どこかで左側にズレているということで

ボディを見る限り、事故などで受けたダメージや
潰れたり歪んだ跡、修復歴も見受けられないので
修復歴があり、その際の影響なのではなく

恐らく90年前の製造技術では、ボディを作る際に
工法や技術的に、パネルを張り合わせていくと
最終的にこれくらいの歪みが出てしまい

そのくらいは走行や性能に影響がないので
当時はそれでOKとした、製造誤差の範囲
なのではないかと推測されます

計測により、誤差がある部分と数値を把握したので
この後ボディパネルを張り替えていく際に
その誤差を補正しながら進めていきます
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